2026年8月29日(土曜)、さいたま市立大宮東中学校の創立80周年記念「スカイランタンフェスティバル」において、八光流柔術の演武と護身教室が行われました。

当日はあいにくの雨模様でしたが、会場にはたくさんのキッチンカーやブースも出ており、多くの人で賑わっていました。

来賓として、さいたま市長の清水勇人様、さいたま市教育長の竹居秀子様、大宮区長の大竹芳明様もお見えになっており、このような場での演武と護身教室に私も加わることができたことは大変光栄です。
大宮東中学校は、八光流本部から徒歩7分ほどの近所にあり、二代の奥山龍峰・現宗家と次期宗家である三代・奥山貴士先生の母校でもあります。
その創立80周年を祝す記念すべきイベントに、創流85周年を迎える八光流柔術が参加できたことは、とても意義があることだと感じます。
八光流柔術の演武と護身教室は満員の体育館で行われ、八光流柔術を初めて目にする多くの観客を惹きつけていました。

最初に、八光流柔術のコンセプトやFBI(アメリカ連邦捜査局)の護身術に採用されたことなど、次期宗家の奥山貴士先生が八光流柔術の概要を説明して、その後に演武です。

まずは、リアルな危機的場面を想定した応用的な演武からです。
一つめは、刃物で襲いかかる相手を一瞬で取り押さえる演武。絶妙なタイミングで最小限に体を捌き、腕を捕って膝で制圧する技法には、無駄な動きが一切見られませんでした。
次に、カバンを奪われそうな場面で相手を投げる演武です。この投げ技の迫力には会場からどよめきが起こりました。安全で柔らかい受身を本質とする八光流柔術でも、演武の際にはあえて豪快に飛んで魅せる場合もあるのです。

武道によって異なる受け身のポイントについては、記事「実は『受け身』の考え方は武道ごとに違う?」をご参照ください。

そして、八光流柔術の型の中から抜粋した演武に移ります。
看板技法の一つ「手鏡」では、その場からほとんど動かずに相手が空中で一回転する投げ技として披露されました。ここでは、私が受けを取らせていただきました。
「後衣紋捕」は、背後から肩を掴んで膝蹴りをしてきた相手に対して、振り返りながら蹴りを捌いて手を「雅勲」で捕ります。そして、相手の脇の下を潜り抜けて背後を取り返し、腰の高さで腕を極めて反り返らせ(「持ち廻り」)、側頭部に手刀を当てます。私は今回、この技法を演武しました。
そして大トリは、次期宗家の奥山貴士先生による二人捕りの演武です。
まず、背後から羽交い締めしてきた相手の腕を自然な身体づかいで外し、すぐさま逆に極めて前方に投げ飛ばす鮮やかな技法です。ここでも、私が受けを取らせていただきました。
続けて、正面にいるもう一人の相手が逆手に持った刃物を勢いよく突き込んでくるのを悠然と迎え入れたかと思うと、一瞬で取り押さえる妙技で締め括られました。
これはまさに、八光流柔術が掲げる「挑まず、逆らわず、傷つけず」を象徴した演武でしょう。

演武の後は護身術教室として、「手首をつかまれた場合の外し方」を会場に集まった方々に伝授しました。
焦って力んで引っ張り返すのではなく、「姿勢と心を整えてパッと手を開き、反対の手で持たれた手の親指を握って、反対の肩に向けてなにげなく引く」という、誰でも簡単にできる方法です。
この「姿勢を整える」ことの重要性については、記事「技が掛からない時は? 武術の構造を見直す」に書いています。

すると、会場の全員が立ち上がり、周囲の人と組んで和気藹々とこの「手解き」を試している様子でした。
今回は短い時間での演武と護身教室でしたが、今後は武蔵国一宮・氷川神社での奉納演武実現を目指すなど、いろいろな場で多くの方々に八光流柔術の魅力を伝えていけたらと思います。
八光流柔術の魅力は、実際に身体で体験してこそ伝わる部分も多くあります。
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