なぜ、八光流柔術は50代、60代から始めても遅くないのか?

50代の市民マラソンのランナーと八光流柔術家を対比したイラスト よくある質問

「武道やスポーツは、若いうちに始めないと遅い」――そのようなイメージを持つ方も多いかもしれません。

しかし、八光流柔術は50代、60代からでも無理なく始めやすく、年齢を重ねるほど価値が深まる“生涯武道”なのです。


社会人の流行スポーツについて

近年は、「ランニング」ブームだといわれています。

例えば、市民マラソン大会「東京マラソン」に出ようとしても、参加権の抽選はなかなか狭き門なのだそうです。

また、専門誌『ランナーズ』は、出版不況の昨今でもスポーツ雑誌のジャンルでトップ級を走り続けています。

私のような長距離走が苦手なタイプからすれば、ストイックなランナーたちには素直に尊敬の念を抱きます。

しかし、「ランナーズハイ」という言葉があるように、走り続けていると脳内物質が出て、高揚感や多幸感に包まれるとも聞きます。

また、大人のスポーツ界に目を向けると、少し前は若手社会人の間でフットサルがブームになりましたが、現在はブラジリアン柔術が急速に人気となっているようです。

いずれのスポーツも、デスクワークが多く運動不足の社会人にとって、楽しく体を動かす絶好の機会となり、健康の維持向上をもたらすでしょう。


スポーツは心拍数を増加させる

日常的なスポーツや運動への取り組みは、適切な強度で体を動かすことで全身の血流が良くなり、代謝や筋力も高まります。

しかし、50代、60代以上になれば、少し注意点もありそうです。

それは、スポーツでの勝負や記録向上にこだわるあまり、運動強度が高くなって、心拍数を上げすぎてしまうことです。

よく、心拍が遅い象と心拍が速いネズミが比較され、一生分の心拍数に大差はないから象の寿命は長い、といわれます。

もちろん、単純に人間に当てはめられる話ではないでしょうが、心拍数が高い状態を長く続けることには、少し慎重な見方を持つべきかもしれません。


心拍を落ち着かせる武道もある

格闘技や武道も、スポーツと同じように心拍数を上げていくタイプのほうが多いかもしれません。

ボクシング、キックボクシング、総合格闘技(MMA)、柔道、空手、剣道――。いずれも、基本的に心肺機能も合わせて鍛えていきます。

筋力や心肺機能も徹底的に鍛える軍隊格闘術については、記事「実戦的な軍隊格闘術と比べて、八光流柔術は使えるのか?」をご参照ください。

しかし、一部の武道では、反対に心拍数を下げていくタイプのものもあるのです。

例えば、太極拳、合気道、八光流柔術がそうでしょう。

空手の場合、競技系だと違いますが、一部の沖縄空手や武道空手には心拍数を下げていくタイプもありそうです。

古武術も両方のタイプがありますが、示現(自顕)流や柳生心眼流のように裂帛の気合を出して心拍数を上げていく流派が多いようです(修行者の段階にもよると思いますが)。

一方、柳生新陰流のように、落ち着いた静かな方向性を求める流派も見受けられます。

もちろん、両者のタイプに優劣はありません。

しいていうなら、「心拍を上げるタイプを経たのち、次第に心拍を下げるタイプに向かう」というのが自然だと感じます。

古武術については、記事「古武術・スポーツ武道・格闘技と違う、八光流柔術の存在意義」をご参照ください。


年齢なりの向上 or 年齢に合った向上

ここまで、心拍数という視点で書きましたが、脳波、自律神経の面などからも近いアプローチができると思います(医学の専門家ではないため、あくまでも個人的な考えになりますが)。

・心拍数を上げる or 心拍数を下げる

・脳波を上げる(γ波・β波) or 脳波を下げる(α波・θ波)

・交感神経が優位 or 副交感神経が優位

・血圧が上がる or 血圧が下がる

・気合を出す(有声) or 気合を出さない(無声)

・筋力を増やしていく or 力みを減らしていく

つまり、年齢を重ねるにつれて、上記の右側のタイプに移行していくのが、健康面でも武術や護身の向上においても適切だと考えます。

なお、合気道はどちらかというと右側のタイプの印象ですが、体捌きが大きく飛び受け身も華麗なので、意外と運動量は多めかもしれません。

一方、八光流柔術は「畳半畳で技を掛ける」といわれるぐらい最小限の動きで、経絡理論や心的作用を使いますので、運動量自体は少なめといえます。

しかし、経絡や関節への心地よい刺激によって、しっかりと心身を整えて活性化させていきます。

合気道と八光流柔術の違いについては、記事「合気道と八光流柔術は何が違うのか?」をご参照ください。

年齢を重ねるにつれて、筋力は低下していくのが自然の摂理でしょう。そこで、衰えないように筋肉を鍛えて維持・向上させるのも必要なことではあります。

しかし、衰えに抗うだけよりも、むしろ余計な力みを減らしていくことが年を重ねた人には適します。

特に武術や護身術においては、相手を上回る力よりも、相手が抵抗しにくい力の出し方のほうが有効といえるでしょう。

以上のように、八光流柔術は50代、60代から始めてもまったく遅くなく、最高の生涯武道だと考えています。

もちろん10代、20代の方も、いち早く八光流柔術を始めていただければ、他のスポーツや仕事、対人関係にも役立ちますので、全年代に自信を持っておすすめします。


八光流柔術の魅力は、実際に身体で体験してこそ伝わる部分も多くあります。
護身道シブヤは、初心者の方にも安心して参加していただける少人数クラスで行っています。

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